この一ヶ月、一番しんどかったのが文体の変更でしてね……。
曲がりなりにも一年ちょっと書いてきて、クセみたいなものになっているものですから、頭に浮かんでくるのもそればかり。
言われて(今頃)学んだのですが、文体には「常体」と「敬体」というのがあって、私が書いてきたのはどうも「敬体」の小説なんだそうです。
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多読でない私の経験上でも、たしかに「敬体」の小説ってあまり見てきませんでしたね……。
見ないから書くのはNGというわけではないのですが、この作品の場合はヒントをもらいましてその方向へ修正しようとしたわけです。
とりあえず、今回発行する一巻分だけでもやってみようか……イチからやるわけでなく、もとの文章は手もとにあるわけだし。
……と思ってやってみたら、第一話だけで3日もかかってしまいました。
その時「これはムリかも」って思いましたねw
語尾とかを一律に変えたら済むとか言う話ではなかったんです。
私の中で起こった印象の変化は漫画での例えが分かりやすいかなあ……。
それまで少女漫画で描いていたストーリーをいきなり少年漫画にして! みたいなイメージです。
まあストーリーは同じだし、と思って直し始めたら。
コマ割りも大胆に変えないと! セリフや構図も格好良くしないと!
……みたいなのがどんどん分かってきて、これはほとんど書き直しでは? と気付いた時が辛かったですw
とりあえず3話まで頑張ってみよう、それでダメだったらもう直さずにいこうと思って歯を食いしばりつつやっていたら、ちょうど4話あたりから脳が慣れてきたのか、少しずつ修正が早くなってきました。
「あ、いけるかも」
と思ったのが二週間くらい前の話です。危なかった……。