いきなり長編を書いている。
と言うと、たぶん良くない反応が返ってくるのだろうなあと思います。
メモ帳に書いていた頃は、文頭字下げのルールも知りませんでした。
移動中以外も書き直したりして、いつの間にか小説が趣味になって、しばらくしてから「小説の書き方」が書いてあるサイトを見て勉強するようになりました。
たぶん初心者あるあるの、
「書けなくなった!」
「どうやって書けばいいんだ」
……なパターンにはまって調べ始めたと思います。
その時によく見かけたのが、初心者はとりあえず短編を何個か書いて腕を磨くべきとか、どんなお題でも書けるようにネタを拾っておくというアドバイスです。
初心者が長編を書いたって、どうせ完結できないとか、お話を畳めない、というアドバイスも多く見かけました。
しかし、趣味ですから、やりたくないことをわざわざやりたくないジレンマ……。
私は文章を書くこと自体は、あまり好きではないことがこの一年で分かりましたし。
それによく読んでみると、これらの指南サイトはそもそも「職業」作家を目指している人を対象に書かれているんですよね。
なので、もう書きたい作品が決まっていて、それをどう書き終えようかなあ、できれば面白くしたいなあ、しか考えていない私にとっては当てはまりませんでした。
私が今書いている作品も、頭の中でラストが見えてきたのでようやく書き始めることができました。
それでも最初はローカル保存でした。
こんなに長い話はどうせ書けないだろう、とりあえず第一部が書き上げられたら上出来だと自分でも思っていたからです。
でも、メモ帳に書き始めてから半年後、どうにか初稿を書き上げることができたんですよね。
「毎日書けばいつか終わるんだな」と希望を持てたのはこの日です。